早速ピンク色のワゴン車について調査を進める紳士的神様バンドの面々。
チョコレート、ニキータ、グェンの三名はミナミで、イワトビペンギンと東郷は場所を移して沙京で情報収集。その間崔子はせっせっと武器調達である。

五人掛かりということもあってかサクサク集まる情報。分析した結果チームオオサカラヴワゴンという誘拐を生業とした亜侠の仕業ということがわかる。
相手のチームリーダーはドミンゴ・ウルキオラ。「心か…」とか決めゼリフをはいてくれそうな男である。
ピンク色のラヴワゴンに乗ってオオサカ中で美形の未成年を誘拐してはどこかに連れ去っているらしい。
特に本拠地といったものは構えておらず、木曜の夜になるとどこかに下ろしては、また新たな犠牲者を求めて彷徨いているようだ。
その手段は単純に被害者をナンパしてはトリコにしているらしい。

他の五人が情報を集めている間、崔子は減ったサイフをパトロールという名目のショバ代徴収で回復してニコニコ顔である。
ところが調子にのってミナミの街をウロウロしていると、信号を渡っているところで電車に狙い澄ましたかのようにハネられる!
「警察だからって調子のってんじゃねーぞ!!」
という運転手の捨て台詞からするに、崔子の悪徳警官ぶりが見てとれるようだ。

更に情報を詰めていく亜侠たち。ラヴワゴンがどのような周期でオオサカを廻っているのか、山本エカチェリーナや他の被害者について、チームリーダーのドミンゴ・ウルキオラについてなど、あらゆる角度から追い詰めていく。

しかし亜侠が動けばトラブルがやってくるのもオオサカの絶対的な法則である。ロシアンマフィアの盟約であるコンビナートに横やりを入れられるならまだしも、東郷が街をブラブラしていると大仏から飛び降り自殺をしたおっさんに巻き込まれそうになったり、毎晩寝る前に雀荘や十三の地獄湯でギャンブルに夢中になるイワトビペンギン。情報収集中に誤送信されてきたメール経由で恋人が出来たグェンなどなど。ちなみにグェンの恋人は17歳の痴女子高生、ピーカーブー・トレインちゃんである。羨ましいようで、14歳の彼には少々キツいかもしれない。

そんななか、チョコレートが新たな情報を求めて街を歩いていると、どこからかおいでーおいでーと彼を呼ぶ、地を震わすおぞましい声が聞こえてくる。SAN値チェックをするまでもなく吸い寄せられるようにその声に導かれるまま裏路地にいくと、頭が3つ、目が4つ、鼻が6個に手が96本という外宇宙の恐怖そのものの存在が現れる!!
誰にも知覚出来ない謎のやりとりの後、なぜか目当ての情報を手に入れたチョコレートと、またおいでーと手を振る妖怪の姿がそこにあった。

こうして彼らが必死で集めた情報が以下である。
オオサカラヴワゴンは毎日朝昼晩とオオサカの各エリアを特定の順路で周回しており、各エリアにおいては学校からの帰宅路や公園付近で張っていればまず間違いなく出会うことが出来る。
ドミンゴ・ウルキオラは32歳の両刀使い、年下でワイルドなやつが好物であり、片っ端から美形をかき集めては崇拝する宇宙人に捧げているらしい。
現在ラヴワゴンに囚われているのは三名。
山本エカチェリーナ。16歳、年上の美形好き。
ユーリャ・クルーゾー。15歳、女子高生。同い年の美形好き。
アレクセイ・カスパロフ。14歳、男子中学生。同い年のバランス好き。
さらにこの三人はウルキオラのトリコになっているので、紳士的神様バンドのメンバーで告白なり押し倒すなりして、トリコにしなおさなければ解放出来ないということが判明する!
果たして恋愛下手が六人中五人を占める彼らにこの三人をトリコにする器量があるのか!
浪漫の幕が上がろうとする!

つ・づ・く

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