超人としての不二咲ちゃん
元来男の子でありながら、自分の弱さを隠すために更なる弱い存在、女性に姿を移し、葛藤しながらも生きてきた不二咲ちゃん
モノクマに動機を与えられるまではまさに群畜として女子の一員として行動するも、大和田に秘密を告白したまさにそのとき、自己存在を全肯定し、男らしさという力への意思を明確に提示し、神や奇跡に頼らず意志の力を手に入れた不二咲ちゃんはまさしく超人


キリスト教的イコンとしての殺人事件
不二咲ちゃんは神である
先に述べた通り超人である不二咲ちゃんは群畜から見れば目覚めた人即ちブッダであり、神性を獲得したといえる
そして神の側に侍り、神に嫉妬して堕天した大和田はまさにルシファーとメタ的に同一であり、不二咲ちゃんへのアガペーを試すイコンである


大和田は哲学的ゾンビか。もしくは象徴的ファルスとしてのリーゼント
浅はかな嫉妬で不二咲ちゃんを殺害しておきながら姑息な隠蔽工作を行い、
学級裁判においては十神とジェノサイダー・翔が自業自得とは言えクロとして追及されても一言も発言せず、最後の最後で自身の失言から苗木と霧切から追い詰められて初めて反省しはじめるという薄汚さ
これはラカン的に言えば父の名を獲得していない状態ともいえ、また、ラカン的象徴界における他者との関係性、つまり言語活動を重要な場面で回避しようとしているのは、ペルソナしか持たずシュツギーを持たない哲学的ゾンビであるかもしれない。むしろ哲学的ゾンビであるからこそ神である不二咲ちゃんを殺害せしめるのである
また追い詰められる度にうつむき下を向くとさかはファルスそのものといっていいだろう

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